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 落下していく間、雪の胸中には様々な想いがこみ上げていた。

幼いころの自分と両親が笑っている。

ああ、自分は子どもの頃から、愛されて生きてきたのだと、雪は確信した。
だから、もういいのだ。

走馬灯のように人生を振り返る。きっとこれがそうなんだ、と堕ちて行く数秒間に雪は悟っていた。

愛する者の為に命を懸けたのだから悔いはない。

そう思うことで、自分を納得させようとしている。

これでいいんだ。

雪は目を閉じた。









―― 本当?  本当に後悔はないの?


はっとして雪は、大きく目を見開いた。
少しの疑問が雪を開眼させた。







「ゆきーーーーーーーーーーっ!!」








その時聞こえてきたのは、彼の自分を呼び戻す叫び声だった。

身も張り裂けんばかりの声。


だめだ。
彼を置いて逝くことは、生きながら彼に地獄を与えてしまう。




私を愛してくれた人へ、私はちゃんと愛を伝えた?
私を信じてくれた人に、私はちゃんと応えた?






まだ私に出来る事があるはず。自分を信じないでどうする気なの!


意識を失いかけていた雪は、今度こそはっきりと目を覚ました。



「雪!どこにいる!?」




彼の声が近づく。


ガミラス艦の甲板で意識朦朧となっていた雪は、今度こそ自分の全てを賭けて生きようと
聞こえるはずのない彼の声だけを頼りに、戦火へと戻っていく。



誰も死なせるものか。
彼の苦悩の一端を、雪も味わっていた。













































2017/11/02(木) 19:22 ヤマトSSS PERMALINK
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