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目がしょぼしょぼする;;;おやすみなさい
2017/10/20(金) 19:48 アマノイワト PERMALINK


柏木から意味深長な耳打ちをされて、連れてこられたのは、意外な事に医務室だった。

患者はいない。佐渡は奥の自室でいつものようにコップに酒を注いでは、喉に送り込んでいる。
柏木が、詰めている衛生士の笠原に目配せを送ると、奥から白い衛生士の制服を着た雪が現れた。
髪をポニーテールにまとめていて、かなり印象が変わって見える。

どうしてここに雪さんが? 
衛生士の制服を着ているの?
  
玲の頭に「密航」の文字が浮かび上がる。
事態を把握するまで、数秒の間を置き、
「知らぬは婚約者だけということか」と、玲は思わず呟いた。

呟きを、雪は聞き逃さなかった。



「元・婚約者」
雪は、平然と言い放った。

「えっ、別れちゃったんですか!」

「しいっ! 声が大きい!」
柏木が口元に人差し指を立てて、医務室内に、事情を知る者以外、誰か居ないか見渡した。
笠原の他に、男性の衛生士が居たが、彼も事情を知っているのだろう。バツが悪そうな顔を誤魔化そうと、聞こえない振りをしていた。
玲は珍しく慌てて、スミマセンと小さくなって謝った。

「内情を詳しく皆に伝えてるわけではないの。古代艦長代理が私の乗艦に反対する理由をね。私の乗艦に反対だなんて!って、頭に来て、婚約指輪つきかえしちゃった」

憤慨している風でもなく、むしろ寂しそうにそう語る雪に、玲の心は痛んだ。
「オトコって自分本位なんですよ! 雪さんの事なんだと思ってるんだ! ということで、雪さんを女子部全員で匿うことにしました」
雪の代わりに怒っている柏木に、雪は苦笑を浮かべて、玲を見た。
「ああ。なるほど。それは大いに理解できます。了解しました。私も全力で雪さんを匿います」

「だけど……」


玲は、どう話すべきか躊躇いながら、口を開いた。
柏木は、空気を呼んだのか、先に戻ってますねと言い置いて、医務室から出て行った。


玲は、こっちへ、と手招きをして雪を呼んだ。
部屋の隅まで二人で来ると、さらに小声で話す。

「別れちゃダメですよ。お二人は私たちにとって、地球の明るい未来の象徴でもあり、憧れなんですから。
雪さんは古代さんと幸せにならなくちゃ」

「山本さん……」

「本気じゃないんでしょう? じゃなきゃ、隠れて乗艦なんてしませんよね」

「うん。頭に来たというより、悲しかったんだ。なんで解ってくれないんだって。だから、つい」

「よかった。その言葉が聞けて。落ち着いたら仲直りしてください。たぶん古代さんも同じ事思ってますよ」

「そうだといいな」

「そうに決まってる」

玲は、古代の浮かない表情を見たことについて、雪に話そうかと思ったが、言わないでおくことにした。


(たぶん、そんなに遠くないうちに仲直りするんだろうし)




犬も食わないナントカに、自分から首を突っ込まなくてもいいか、と思う玲だった。


2017/10/20(金) 19:09 ヤマトSSS PERMALINK